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フォニックスって何?③ ~従来のフォニックス教材じゃダメ!?~
フォニックスについて語るシリーズ第三弾。
これまでのお話は、
フォニックスって何?① ~英語講師もフォニックスを誤解している!?~
フォニックスって何?② ~フォニックスを始める前に知っておきたいこと~
前回の記事では、フォニックスを学ぶには最適な年齢や環境が必要で、早ければ早いほど良いというものではない、ということについて触れました。
フォニックスとは英語の「文字」と「音」とをつなげるためのルールを学ぶ学習法、英語の読み書きの学習法のことで、それを知っていることは英語を学習するうえで大きな助けになります。
でも、
フォニックスを学んだだけで英語がペラペラ話せるようになるわけではないし、発音がきれいになるわけでもありません。
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ここ重要!
「フォニックスを学習すると英語の発音が良くなる」という類の主張もありますが、フォニックスを学ぶことと英会話力、発音のきれいさには直接的な関連性はありません。
さて、それを踏まえて。
そもそもフォニックスは、英語が母語の子ども(例えば、アメリカに生まれ、英語を話す親のもとで育った英語のネイティブ)のために作られた学習法です。
ネイティブの子どもは、5才にもなれば日常生活で普通に意思疎通できるだけの英語力があります。
でも、読み書きはこれから、という段階です。
そんな子どもたちに、例えば d、o、g の音をひとつずつ教え、「3つをくっつけるとdogになるよ」と教えてあげるのがフォニックスです。
あるいは、「"a"っていう文字はね、声に出すとこんな音だよ」と言って聞かせ、「この音で始まる言葉は何があるかな??」と子どもたちから言葉を引き出して文字と話し言葉とをリンクさせるのがフォニックスです。
つまり、すでに知っている言葉がたくさんあって、正しい音も知っていて(言えて)、普通に英語で会話ができることが前提なのですね。
でもどうでしょう?
日常を日本語だけで過ごす一般的な日本人の子どもたちの場合、そこまでの英語の引き出しがあるでしょうか。
残念ながら、ネイティブの子どもたちと同じようにはいきませんよね。
つまり、もともとの英語の土台の部分がネイティブの子どもと日本人の子どもとでは大きく違うのです。
前回の記事にも書きましたが、
フォニックスを学ぶ前提として、英語の土台となる知識や経験が必要で、それらが揃ってこそフォニックスの学びが活きてくるのです。
だから、当然ネイティブの子ども向けに開発されたフォニックス教材をそのまま日本人の子どもに採用しても、ネイティブの子どもたちが得られるであろうフォニックスの効果をそっくりそのまま日本人に期待することはできない、ということになるのです。
これが、私がリトルビッグスターのレッスンにRhymoe® Phonicsを採用したいと考えているいちばんの理由です。
Rhymoe® Phonicsは、日本で生まれ育った日本語を母語とする子どもたちのために開発されたフォニックス教材です。
この教材は、日本人の英語学習者の特性を踏まえ、従来のフォニックス教材ではカバーしきれなかったところにも目を向けられた構成になっているのがポイントです。
もう少し具体的に、従来のフォニックス教材とRhymoe® Phonics との違いを見ていきましょう。
フォニックスって何?④ ~Rhymoe® Phonics はここが違う!~